個人的な物語は、展示の開幕までに間に合いませんでした。そこでMolly MarinaとPPPは、この小さな物語を贈ります。私たちからの芸術的なご挨拶です。
赤い糸
引き出しの中に、赤い糸の切れ端があった。大きな仕事には短すぎ、目立たない修繕には目立ちすぎる、と誰かが思った。
ある日、その糸を使って、それまで脇に置かれていた2枚の布をつなぎ合わせた。縫い目ははっきりと見えた。布が新品になったわけではないが、新たな一体感を与えた。
つなぎ目を隠すことが、いつも私たちの役目とは限らないのかもしれない。気配りと手と時間を通して生まれたことが、見えていてもよいのかもしれない。
Powerとは、まだ残っているものに可能性を見つけることかもしれない。違いを見えなくせずに、つなぐこと。赤い糸を作品の一部にすること。
Hanneへ。つながりが目に見えるままでもよい、という物語を。
Molly MarinaとPPPからの文学的な挨拶。この文章は、描写されている人物に向けて書かれたものであり、その人物自身の人生について語るものではありません。
